ファッションアイテムの描き方を大公開。
ツチヤ先生直伝のジーンズ、レースを可愛く描く描き方。
こんにちは。
トリコクラブ編集部のヒグチ(@toricoclub)です。
オシャレなファッションイラストを描きたいのにジーンズ、レースが上手く描けない…そんな時ありませんか?
そんな方にオススメな、少し工夫することでその素材らしさを表現する方法があります!
今回はツチヤ先生流のファッションイラストの描き方を、その2つの素材の描き方を中心にご紹介していきます。
#トリコクラブ #ファッションイラスト #イラスト勉強中 #土屋みよ
— トリコクラブ@カルチャー&ライフスタイル (@toricoclub) November 3, 2020
かわいいおしゃれイラストの描き方。
レースやデニムの表現方法を土屋先生に解説していただきました。
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おしゃれなファッションイラストを描くための道具をご紹介
雰囲気のあるファッションイラストに仕上がるので用意できる方は用意しましょう!
あると便利なアイテム
- ・水彩絵の具
- ・鉛筆(下書き用)
- ・油性ペン(黒)
- ・色鉛筆(今回はグレーのみを使用)
- ・白の太いペン(ツチヤ先生はポスカを使用していました)
- ・黄色の細いペン
- ・ラメ入りのマニキュア
水彩絵の具の筆は、服を塗る時はあまり細いと塗るのに時間がかかってしまい、絵の具が乾いてしまうので絵に対して少し太めがオススメです。

髪の毛など細かいところを塗るときのために細めの筆も用意しておきましょう。
そしてツチヤ先生はペン入れにいつも油性ペンを使っています。

油性ペンを使っている理由は、線があまり自分の思い通りにいかないことで、偶然生まれる線や、線の太さがまばらになるところに魅力を感じるそうです。
ファッションイラストのヌケ感を出すには?
まずは下書きをしていきましょう。
今回は写真を見本にして描きます。写真を見て体のバランスをとる時、ここは胴体、ここは足、とパーツでひろっていくと知らないうちにズレていってしまうことがあるので、形で捉えていきましょう。

特に足と足の隙間、腕と体の隙間というように空間の形を描くことを意識するとうまくバランスがとれます。髪の毛も前髪、後髪、と分けて考えずに〝髪の毛全体の形〟で捉えていくととても描きやすくなります。
次にペン入れをしましょう!
ヌケ感を出すために下書きの線全部にペン入れをしないようにします。(6、7割くらいにペン入れすることを意識)

全部にペンを入れてしまうと漫画のようになってしまいます。線で説明しすぎない方がファッションイラストらしさが出ます。
ツチヤ先生は肌の色は塗らないので、服以外の肌が見えている部分は先にペンを入れています。 そして服の部分のペン入れはペンの太さを細めにします。服の線は体のラインよりも主張が弱めになるように軽いタッチで描くことを意識しましょう。
絵の具で塗る前に鉛筆で描いた下書きを消します。

ファッション画のコツは、顔のライン
髪の毛を塗っていきます。 まず一番明るく(薄く)見える髪の毛の色を作り、水の量をかなり多めで全体にざっくり塗っていきます。

この上にさっきよりも濃いめの色を重ねていきます。 際の方から塗っていきましょう。水彩はどんどん滲んで広がっていくので広がることを想定してちょっと描くくらいで大丈夫です。

塗りすぎてしまったときは乾いた筆で絵の具の水分を吸い取りましょう。
次は顔のパーツです。
ファッション画っぽく描くために顔のラインは拾いすぎないようします。
眉毛は絵の具だけで描きます。線で描くと主張が強くなり、アニメっぽくなってしまいます。黒目の部分も色だけで表現しましょう。そして肌の色を塗らない分、立体感を出すために頬にチークを塗っていきます。頬骨を意識しましょう。

ファッションアイテム、レースの描き方
続いてはレースの服の描き方です。
今回は白い服のため、服のアウトラインをグレーの色鉛筆(黒のペンよりも主張が弱いため)で少し描き足します。これによって白っぽい印象を無くさず服の輪郭が描けると思います。

この色鉛筆を使用してレースの柄も描いていきます。
レースの柄は全部を描こうと思わず、ポイントとなる部分を捉えるだけで大丈夫です。(お花っぽいなー、草っぽいなーくらいで!)
特に細かい模様の部分は完璧に描くのは大変なので、集中させて描く場所、模様を抜く場所(何も描かない場所)を作ります。
そうすることで想像で模様を捉えることができるので全部描かなくてもレースっぽさはきちんと表現できます。


色は影を塗るだけにします。
白い服の場合、影はグレーになりますがそれだけだと寂しい印象になってしまうので、色味を混ぜてグレーっぽい雰囲気にすると良いです。

今回のこの絵では薄いピンク色を乗せた後、水色を上からのせてグレーっぽく仕上げています。

ここでイラストを可愛く仕上げるポイントです!
ラメ入りのマニキュアをレースの部分に乗せていきます。

あまり意図せず、ザックリ塗るだけで雰囲気がガラッと変わります。

キラキラしてとっても可愛いですね!
絵が少し寂しいなーという時にマニキュアを足してあげるとアクセントになると思います。
また、少し違った表現だと、肌を塗った後に白い色を重ねてレースを描くという方法もあります。

こうするとレースの透け感が強調されますね!
ファッションアイテム、ジーンズの描き方
次にご紹介するのはジーンズの表現方法です。
身近にあるジーンズですが、実はとっても奥が深いんです!
ジーンズの見た目の特徴をあげてみます。
ジーンズの特徴
- ・ボコボコしている
- ・色は薄い部分があったり濃い部分があったりしてまばら
- ・ステッチが見えている
ここを意識していきましょう。
こちらが下書きの状態です。

まずペン入れの時にジーンズの形はあまりしっかり描かず、ポケットの部分やジーンズの横のライン、ポイントとなるところだけを描きましょう。

ジーンズの形は絵の具で塗って描いていきます。

最初はジーンズの中で一番薄い色で全体を塗っていきます。 参考にしている写真のジーンズはダボっとしているのでそのデコボコ感を表現してあげましょう。

ジーンズの素材は厚手なのでシワのより方がかなり大きく出ます。
次に先ほどよりも濃い色を乗せていきます。

際の方から塗っていくと滲んで広がっていくので、内側のほうに向かってどんどんグラデーションになっていきます。ムラがあった方がデニム感が出るのでわざと出していきましょう。
最後に一番濃い色を乗せていきます。
こちらも際から塗っていきましょう。ジーンズのシワ、ステッチやポケットの影を意識して塗りましょう!

これはお好みですが、白いポスカ(太い白いペン)でハイライトを加えてみたりボタンを塗ってみたり、

黄色いペンでジーンズ特有のステッチを強調させてあげると仕上がりが違います!

是非やってみてくださいね。


レポートのまとめ
今回は素材の描き方を中心としたファッションイラストのレポートでした!
いかがでしたか?
レースやデニムを表現するのって難しそう・・・って思いがちですがポイントを抑えるとその素材らしさを表現できるようになります。
是非皆さんも挑戦してみましょう!